こんにちは。LAでスネアを担当しております「すみ」と申します。

突然ですが皆様、「プロップ」という言葉をご存知でしょうか？

自分は「なんか、マーチングのショーでフィールドに置いてある置物みたいなやつのことちゃうん？」

ってくらいの認識だったので、少し調べてみました。

 

【プロップ】とは。

え〜なになに…

もともとは”Theatrical property”(演劇用の財産、の意)という演劇会の業界用語である。ほう。なんかかっこいい( ˘ω˘ )

これが property → prop と省略される。ほうほう

この過程で「演劇用の財産」という意味から「映画や演劇で使われる物品」という意味となった。

らしい。ふむふむ。( ˘ω˘ )

 

我々がよく使っている「プロップ」という言葉自体の意味はよく分かりました。確かに我々がマーチングでよく見るあれらはプロップと言えますね！

では次に日本で行われるマーチングの大会とプロップの関係について調べてみましょう。

一般社団法人日本マーチングバンド協会様のホームページにて、マーチングバンド全国大会の実施要項を見てみると〜…

はい、ありました！これによると、実施要項の中で「器物」と呼ばれているそれが我々の言うプロップに当てはまりそうですね！( ˘ω˘ )

 

「器物」とは・・・楽器・バトン・手具類・ユニフォームのどれにも属さず、演奏演技者以外の物を総称して器物とする。(一部抜粋)

という感じで詳しく書いてあります。どうやら、大きさ・種類なども細かく制限があるようです。

また、フロアーに敷く敷物も器物に属しますが、そっちに関しては制限は設けられていないそうです。

なるほどなるほど、、( ˘ω˘ )

初めてマーチングを見たときは「へー、マーチングって楽器と踊りだけじゃないのかー。ああいう道具とか置いたりもするんやー」と何気なく見てましたが、あれには様々なルールがあったわけです。勉強になった( ˘ω˘ )

 

はい！と言うわけで！
プロップというものについて詳しく(？)なったところで！

 

今週はLA2019のショー「Masala」で使われておりますプロップについて紹介したいと思います！よろしくお願いします！*\(^o^)/*

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LAのプロップは材料の調達・加工から組み立て・仕上げまでの作業を基本的には全てLAメンバーの手作りで行なっております。

そして、実はここ３年ほどは、2016年に制作したプロップを流用して使ってました。

そうです、あの正方形の台のようなプロップです！

これをショーでは…

LA2016「Burn On Live!!」

LA2017「UNITE」

LA2018「H2O」

という風に使ってきました！

 

きたのですが！、、今年はこれを加工し全く別のものに作り変えます！

 

８月３日

この日、プロップ制作のために集まったメンバー達。早速作業に取り掛かります。

まずは、これまで使ってきたパーツを新たなプロップに使うサイズへと加工していきます！

元のパーツは板２０枚にパイプ数十本とかなりの量！みんなで協力して作業を進めていきます！

これをひたすら繰り返し、材料を揃えていきます！

そして、、、

今まで使ってきたプロップ達がバラバラに…！

この子達を新たなプロップとして生まれ変わらせるために、次はこれを組み立てる作業！

８月４日

この日、実は練習の裏でプロップ作業も進行してました！(練習の様子はこちらを！)

前日に加工した材料を組み立てていきます！

こうしてでき上がったのが、、

こちら！

はい、一言で言うと「椅子」のようなプロップですね！

この時点で８割型完成しました！

これに仕上げの塗装を行い、、

こうなりました！

いやー、黒一色だと一気に高級感が増しますね〜！

これがショーでは…

このように布を掛けたり

取り外したり

人が乗ったり

 

 

という感じで活躍してくれています！

やはりプロップがあるとショーがより良いものになりますね！見せ所の１つになるといいますか！

よくマーチングのショーが絵画に例えられたりしますが、

曲やドリルは「絵そのもの」だとして、プロップはその絵を飾る「額縁」にあたるのかなと思っております。

もちろんどんなに豪華な額縁も、中に絵が入ってなければそれはただの物として終わりますし、絵が入っていたとしてもそれが下手では意味がありません。

ただ、綺麗な額縁に入れられることによって、絵がその魅力をより引き出されることもまた事実だと思います！

描いた絵をどんな額縁に入れて飾るのか、そこも重要になってくると思います。( ˘ω˘ )

マーチでも一緒ですね。

どれだけ大掛かりで豪華なプロップを使ったとしても、動きと音のクオリティが伴ってなければ意味がありません。

しかし、一生懸命練習した曲やドリルが、フィールドの各所に置かれたプロップ達によってより魅力を引き出されるのもまた事実ですよね！

上に乗って演奏すればそのパートはたちまち主役のパートになりますし、振付時に周りに配置すればプレイヤーの動きを引き立てる飾りとして効果を発揮したりします！

まぁそんなこんなで活躍してくれているプロップ達に焦点をあててマーチを見るのも楽しそうですね。( ˘ω˘ )

LAのショーにはこのブログで紹介した以外にも様々なプロップが用いられていますので是非探してみて下さい！

他のチームの皆さんは、どのようにしてプロップを作っているのでしょうか？( ˘ω˘ )

僕は「あれってどうやって作ったんだろ？」「作るの大変だっただろうなぁ」とか想像しながらいつも見ております 笑

最後まで読んでいただきありがとうございました！